先週の日曜日、由布院に所用があったので、その足で由布院美術館に足を運びました。一月末の閉館を前に、しっかりと目に焼き付けておこうと思いまして。。。
展示室が大きな中庭を取り囲むように配置され、昔の学校のような建物は確実に時を刻んでいました。古いのかといえば決してそんなことはなく、新しいわけでもない。20年間を経た木造建築の独特の時の刻み方といっていいのでしょうか。
由布院美術館は1991年の開館です。ちょうど私が入社した年でした。オープニングの日、取材に訪れました。広い中庭にたくさんの人が集まり、中谷健太郎さんがあいさつをしていました。「これからの由布院になくてはならない場所」。確か、そんな内容だったと思います
。東京などから友人知人が来ると、必ず案内する由布院のお薦めの場所にしました。放浪の詩人画家、佐藤渓の作品を中心に、独自の展示会を開いています。佐藤渓の作品は鉛筆から水彩、油画、パステル、なんとマジックまであります。若い頃に何となく「自由」に憧れていましたが、本当に自由を欲しようとすれば孤独と貧乏の神様までついてくるという現実の厳しさを教えてくれたのもこの場所です。
由布院美術館の余韻に浸りながら週が明けると、昨日、由布院美術館の高橋館長から電話をいただきました。「どうして?」と思いつつ、私が東京支社時代に取材した人の連絡先を知りたいとのこと。勝手な思いと前置きした上で、由布院美術館を惜しむ気持ちをお伝えしました。閉館の理由は、由布院盆地は寒暖の差が激しく、絵画の保管には適さないこと。ただ、佐藤渓の作品は別府の聴潮閣で鑑賞することはできるが、建物の再利用はまだ決まっていないとのことでした。
それぞれ事情があります。でも、考えるのは場所のチカラです。自分の中の由布院を形作る大きな場所がなくなる寂しさはなかなか消えそうにありません。
昨年夏に開催されたテオ・ヤンセン展ですが、
先日、うれしい出来事がありましたので報告します。
津久見高校でビーチアニマルが完成しました。
津久見高校の場合、大分でテオ・ヤンセン展が開かれるから、というわけではなく、
学研「大人の科学」でミニビーストを見つけた生徒たちが、
自分たちでビーチアニマルをつくろうと独自にプロジェクトを始動させました。
機械科の生徒たちですから、動くものを作りたいという思いが強いのです。
当初は市販している塩ビのチューブなどで試みたのですが、
柔らかさや強度など、ビーチアニマルを作るには適当ではありませんでした。
生徒達が悪戦苦闘していたところ、「津久見高校が作っている」という話を聞き
声掛けしたというのがご縁の始まりです。
ちょうど余ったプラスチックチューブがありましたので提供しました。
それにしても生徒達は頑張りました。
校内の課題研究発表会で、生徒五名が壇上に立って発表しました。
CADを使ったホーリーナンバーの説明や材料の選定、加工の様子
などがとても分かりやすく説明していました。
中でもうれしかったのは、テオさんの講義を受けたことや
息子のザックと一緒に写真を撮ったことを楽しそうに発表していたことです。
手前の板は、アニマル自身が自分で動くためにモーターを載せる台です。
「ビーチアニマルは精密に作らないとうまく動かない」と生徒たち。
「次作れば、もっとうまくできるでしょう」とは指導教官の宇津宮先生。
津久見のビーチアニマルがこれからどう進化するのか、今から楽しみです。
おはようございます。
全国的には、寒波が到来している(昨日まで?)ようですが、ここ大分はそれほど寒くはありませんでした。それでも、最近はマスクをしている人を多く見かけます。年が明けると、インフルエンザが流行してきますので、気をつけなければいけませんね。
年が明けて、ランドスケープアーチスト、石原和幸さんの「緑のアイデア」(WAVE出版)という本を読んでいます。石原さんは、華道から花屋さん、そして庭造りをしている人。緑で人、街、世界が変わるというコンセプトで仕事をしています。
本の中には、緑のアイデアがたくさん詰まっています。家の中から庭、公共空間、そして里山まで、石原さんの取り組みをヒントに、大分市中心部で実践してみようと思います。もし、皆さんもいいアイデアをお持ちでしたらお寄せください、一緒に取り組みましょう!
もう一冊が、「オランダのデザイン 跳躍するコンセプチャルな試行と手法」建築・プロダクト編(パイ インターナショナル)です。まだ、パラっと眺めただけですが、昨年夏に取り組んだオランダ人アーチスト、テオ・ヤンセンさんの根っこの部分を学んでみようかなと思ったわけです。街並に代表されるように、伝統的なものを大切にする欧州諸国にあって、オランダは違うようです(行ったことがありませんので)。挑戦的な現代建築も多いし、ダッチデザインと呼ばれる骨太でありながら斬新なプロダクトを生み出しています。その背景には、国土の4分の1が海抜0m以下という平ぺったい土地、偏西風を暮らしの中に取り込む風車などがあるといいます。平ぺったい国の人々は対話はもとより、都市計画等の人材活用もフラット、建築の内外、土地と建物も要素としては同じというのが基本にあるといいます。日本人には、分かったような分からないような感覚ですが、テオさんのビーチアニマルも「坂を登るイメージはNG」と言いました。もちろん、オランダらしさ、日本らしさがあるかと思いますが、大分で緑や花のイメージを膨らませ、人と人が結びついたまちづくりを考えたとき、フラットさは多いにヒントになる気がします。まだパラっとしか読んでいませんので、この続きはまたのちほど。。。
あけましておめでとうございます。
昨年中はおおいたミツバチプロジェクトに
大変多くの皆様にかかわっていただきました。
皆様お一人お一人に心より感謝申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
ミツバチプロジェクトも4シーズン目を迎えます。
昨年は、テオ・ヤンセン展にかかりっきりで、
私自身、プロジェクトをおろそかにしがちでした。
それでも、採蜜体験や料理教室、スイーツ企画等、
多くの方にご協力いただきました。
さて、2012年がスタートしました。
今年は、3月8日のミツバチの日をキックオフに、
ヒト、コト、モノが融合していくよう、体系だった
企画を展開していこうと思っています。
ブログ等で情報発信していきますので、引き続き、
よろしくお願い致します。
「クリスマス寒波」が襲来する、ずっと言われていましたが、いよいよ今晩からのようです。風などひかぬよう、気をつけましょう。
(私は忘年会のため録画していますが、今晩にでも見ます)
スペシャルオリンピックスをご存知ですか?
知的障害者のスポーツの祭典ですが、普段から地域の中でアスリート(知的障害者)とコーチ(ボランティア)が運動プログラムを組み、練習しています。練習はもちろん大切なのですが、練習を披露する場も大切です。そこで、地区協議会から国内大会、世界大会までを開催している団体です。昨夜のEテレでは、今年6月のギリシア世界大会の様子が放映されていました(見ていませんが、番組紹介ではそうでした)。
大分でも地区競技会があります。先日、別府市の溝部学園で、夏期大分地区競技会があったので行ってきました。別府では、陸上やサッカー、バドミントン、水泳、大分でもボウリングやバレーボールなどの競技がありました。
陸上では、アスリートたちはしっかりと走り、コーチや運営ボランティアたちが大きな拍手で応援する。とても、いい光景でした。アスリートの満足そうな表情が印象に残りました。
できることなら、もっと一般の人たちもいればいいのに‥と思わずにいられませんでした。
というのも、2005年の冬季長野世界大会を取材しました。長野オリンピックで使用したMウエーブなどの会場をそのまま使い、世界中からアスリートが集まってきました。開会式には当時の小泉首相や、人気絶頂の上戸彩も参加し、本当に華やかでした。
個人的には派手にした方がいいとはこれっぽっちも思っていません。ただ、多くの人に見てもらう、関わることが大切だと思っています。スペシャルオリンピックスの精神が知的障害者の社会参加だったり自立であるとともに、社会との共生、インクルージョンという崇高な目標があります。地域社会として、地底障害者とどう向き合うかが問われているということです。これまでの社会からすると、非常に高いハードルでしょう。それでも、大分のそれぞれの地域で地道に取り組んでいる「スペシャルオリンピックス日本・大分」があります。ボランティアとして活動に参加することが一番ですが、まずは、競技会があるときには見に行くというところから始めてみませんか。
Eテレの再々放送が12月28日にあります。スペシャルオリンピックスを知るにはぴったりだと思います(私は見ていませんが)。どうぞご覧ください!
おはようございます。
今朝は北風が吹きすさび、寒い朝でした。寒い日と温かい日が数日おきに繰り返ししており、まもなく、本格的な冬の到来を感じさせます。
村上さんと山崎さん。ご両名ともに有名人ですが、まさか2人一緒にお話を聞けるとは思いませんでした。
まずは、村上さん。環境首都と呼ばれるフライブルク在住の環境ジャーナリストです。
大震災以降、急速に高まりをみせる自然エネルギーですが、1960年代から脱原発で活動するドイツフライブルク市の取り組みを話されました。詳細は書きませんが、脱原発は十分に可能だということ。日本でも菅前首相が首をかけて成立させた自然エネルギー推進法で、来年から地域レベル、自治体レベルの自然エネルギーを推進する取り組みが十分に可能であるというお話でした。人の営みを考えた時、エネルギー問題はすべてのベースになるものです。これまでは電力会社任せにしてきたエネルギーを、これからは地域、自治体で扱うことができるというのは魅力的な話です。多少コストはかかるかもしれない。でも、自然エネルギーで暮らしているという満足感は何ものにも代え難い、ような気がします。
あわせて、山崎さんのお話は、今流行の「コミュニティデザイン」です。久留米市という場所でお話するので、当然、久留米のまちづくりに特化していきました。山崎さんは「公園に、公園長がいてもいいのではないか」という問い掛けからお話が始まりました。公園というハードを造っても、うまく活用していく人がいないのはおかしい、という話です。なるほど、です。行政の仕事でなくていい、地域や有志で取り組めばいいということです。人と人とをつなぐ仕組みというものはお金をかけなくともやれることです。久留米の方からも「歴史や文化、過去の偉人も含め、これだけの素材があるのに、なぜ大事にしないのか」と言ったお話が出ていました。どこも同じです。素材はあるのに、磨き方、打ち出し方が下手、ということです。しかし、私の目からすると、久留米は十分に魅力的なまち。多分、まちづくりというものには完成型はないのでしょう。
大分に照らし合わせて考えたとき、確かに大分にはたくさんの素材があります。人材もたくさんいます。あとはつなぎ合わせることなのでしょう。そういう意味で大きなヒントを与えてくれた村上さんと山崎さんは素晴らしいです。聞いた方もすっかりその気になるのですからね。
先週は台湾に行っていましたのでブログの更新が滞ってしまいました。
台北ではテオ・ヤンセン展を見てきました。
大分での展示会が終了して、はや2ヶ月半。次なる場所は台湾でした。
会場の台湾国立科学教育館は大きな施設でした。大分の2倍はあろうかという
展示室でしたが、それが8階の一角に過ぎません。
テオさんにお会いすると、相変わらず、長い足でスマートに歩いて来られました。
「ハーイ、ミスターササキ、オゲンキデシタカ」とがっちりと握手しました。
テオさんは、お客様第一と言いますか、展示会に来てくれた人には、最高の笑みで握手し、
写真撮影にも気軽に応じてくれます。
分け隔てなくといいますか、時間が許す限り、丁寧に応じますから、本当にすごい人です。
私も大分で2週間、毎日ご一緒させてもらいましたが、一度たりとも嫌な顔を見ることはありませんでした。
うれしかったのは、YouTubeで見た新作のグベルナーレの話に及んだとき、
「大分で思いついたアイデアをカタチにしたらうまくいったんだよ」という話でした。
最初は胃袋に当たる外付けのペットボトルを引きずらせていたが、
一緒に回すとうまくいったということ。実際に映像を見ると、体と一緒にきれいに回転し、まるでタイヤのようです。そういえば、朝、お迎えに行ったときに、夜中に目が覚めて
描いたというスケッチをを見せてもらいました。
前夜祭では、弊社副社長が、大分での成功の秘訣を話し、
「これからの日台友好と、台湾での成功をお祈りする」とスピーチしました。
台北展も子どもたちを中心に大盛況です。心から成功を祈るばかりです!
時間の合間に台北市内を回りましたが、さすがは台湾といいますか、古くてモダンな
場所がたくさんありました。
下の写真は、古本屋兼カフェ。おいしいコーヒーをいただきました。
台北テオ・ヤンセン展は来年2月まで開かれています。
詳しくは大分合同新聞紙面で紹介しようと思いますが、
大分とはまたまったく異なる展示ですので、違った見方ができますよ。
台湾観光と併せていかがでしょうか。
ガンジー薬草の会という団体が別府にあります。
健康にいい薬草や食材を研究し、時折、料理教室を開いている団体です。
私もたまに参加させてもらっています。
この日のメーンは宇宙いもです。
サツマイモやジャガイモのように土の中ではなく、ツルが伸びて空中になるので宇宙イモなのでしょう。血圧を下げたり、血糖値を下げたり、生活習慣病に効くようです。
そのほか、キクイモ、アピオス、シモン、ヤーコンなどが入った豚汁やおにぎりをいただきました。それぞれキク科やヒルガオ科、マメ科などで、食感もイモのようにホクッとしたものやサクサクした感じのものもあります。
会員さんは40人ほどでしょうか、ご年配の方が多いのですが、皆さん見るからに健康です。料理の腕も素晴らしく、おいしくいただきました。
「おいしい、おいしい」と食べていると、
お母さんがたからは「一回食べただけじゃだめよ」と言われました。
それはそうでしょう。
それぞれイモを一個ずつもらいましたので、週末には実家の畑に植えてみようと思います。
環境首都として知られるドイツ・フライブルク在住の
村上敦さんの講演会を聞きました。
「ドイツが考える未来のエネルギー」
〜エネルギー戦略と持続可能なまちづくり〜
演題を見たとき、エネルギーとまちづくりがどう結びつくのだろうと違和感を覚えました。
エネルギー政策はある意味国策ですが、まちづくりは地域、大きくても市のレベルの問題
だろう、というところです。
しかし、村上さんの講演を聞くに、これからのまちづくりへの重要なヒントがありました。
菅前総理が、自分の首をかけて通した「自然エネルギー推進法」です。
フライブルクでは、脱原発に1986年から取り組み始め、もう25年。
市内では、太陽光やバイオマス、風力などで55%の電気をつくり出し、
残りはスイスの水力発電でまかなう。つまり、脱原発を成し遂げています。
車の場合、ガソリンを燃焼させますが、1/4が動力になり、3/4が熱になる。
同様に、原発もタービンを回しますが、1/3が電気になり、2/3は熱となり、
海に放出されるとのこと。効率がよくないですね。
来年から、菅前首相の自然エネルギー推進法で、地域で電気がつくれるようになる
といいます。つくった電気を売ることもできます。
村上さんは、地域経済を回すために、地域で自然エネルギーを作ってみよう、
という提案をしていました。地域でお金が回り、雇用の場もできる。
ガソリンなどの油の場合、私たちが支払ったお金の多くがアラブ諸国に流れます。
そうではなく、地域内で回す。
東京などでは、早速、地方に目をつけてビジネスが始まっています。
大きな力に食い物にされるのではなく、地域の自立のために、エネルギーをつくる。
施設・設備をつくるコストもこれから下がってくることでしょう。
備えが大切ということです。
村上さんのおっしゃる要旨は大体こんな感じだったと思います。
大分は自然エネルギー率、日本一です。
でも、九電を通して原発や火力など、いろんな電気が混じっているので
実感はありませんが、地域レベルで発電してみたらどうでしょう。
小川による小水力発電や、地下に無尽蔵にある地熱発電、間伐材などを活用する
バイオマスなどなど、お題目のように唱えていた大分の自然の豊かさですが、
エネルギーに変われば、豊かな自然の恵みを実感できるようになるかもしれません。
講演を聴いた帰りに、村上さんの著書を買いました。
これからの地域づくり、地域主権の都市づくりでも、エネルギーは欠かせない要素
になりそうです。
まだ読んでいませんが、これからしっかり読んでみようかと思っています。
テオ・ヤンセン展のアートディレクションでお世話になった
アースケイプが主催する食のワークショップ「道草を食う」に参加しました。
ハーブマンカフェプロジェクトはこれまでに何度ととなく紹介してきましたが、
今回は、もっと身近な、道端の草、いわゆる雑草に目を向けたワークショップです。
別府のまちなかには、路地や空き地が目立ちます。
そこには必ず雑草が、力強く生えています。
一般的には困った雑草で一括りにされていますが、
それぞれの草には名前があるんですね。
今回、採取したのは
カタバミ、セイヨウタンポポ、ツユクサ、ハゼラン、スベリヒユ、オニタビラコです。
あと、ミントティーのミントも採りました。
これらは、胃腸の働きを整えたり、気持ちを穏やかにしたり、いろんな効能があって
薬草なんですね。昔の人は、普通に利用していました。
別府のまちを歩くと、薬草がたくさんあります。
民家の軒先で、雑草、いや薬草を育てている人がたくさんいました。
昔ながらのこんにゃく屋さんや竹とんぼ屋さんなどを見学しながら、
1時間ほどでたくさんの薬草を集めることができました。
メニューです。
「カタバミと豊後高田のイチジクサラダ」
「湯布院の生ハムで巻いたセイヨウタンポポ」
「つゆくさとハゼランの酢みそあえ」
「スベリヒユとタコの炒めもの」
「オニタビラコと桜エビ、油あげの天ぷら」
私と息子はほぼ戦力外のため、マヨネーズづくりを担当しました。
皆さんが力を合わせて、出来上がりました。色合いがきれいだし、何よりおいしい。
野菜嫌いの息子もおいしい、おいしいと食べていました。
自分で採取した薬草なんだ、という満足感、充実感なんでしょうか。
さすがはアースケイプさん。取り組みがおしゃれです。
親子でいろんなことを学ばせてもらったワークショップでした。
ぜひ、大分市のまちなかでも取り組んでみたいものです。